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PySideでUSD関係のGUIを作ろう - SceneGraph(2)

前回に続いUSD関係のGUIを作っていきます。

前回ベースが出来たので、今回できあがったツリーに対してUSDをDrag&Dropしたら
リファレンスを追加する構造にしてみます。

コードは全部だと長いので、全部は
https://snippets.cacher.io/snippet/b05e2bce8e0398a94682
こちら参照。

Drag & Dropの構造を作る

まずは、TreeViewに対してDragDropでファイルを追加する仕組みをつくります。

    def dragMoveEvent(self, event):

        if event.mimeData().hasUrls():
            # USDファイルか確認
            urls = [x.toLocalFile() for x in event.mimeData().urls()
                    if os.path.splitext(x.toLocalFile())[1] in ['.usda', '.usd', '.usdc']]
            index = self.indexAt(event.pos())
            if index.isValid() and len(urls) > 0:
                QApplication.setActiveWindow(self)
                self.setDropIndicatorShown(True)
                event.accept()
            else:
                event.ignore()
        else:
            super().dragMoveEvent(event)

    def dropEvent(self, event):
        if event.mimeData().hasUrls():
            urls = event.mimeData().urls()
            index = self.indexAt(event.pos())
            for url in urls:
                file = url.toLocalFile()
                self.model().addUsdReference(file, index)
                self.expandAll()
            event.accept()
        else:
            super().dropEvent(event)
        self.setDropIndicatorShown(False)

dragMoveEventとdropEventをオーバーライドして、USDファイルがDragされたときのみ
Dropを許可するようにします。

ホバーしている下のItemは、 indexAt(Position) で Indexを取得して、
取得してから、

    def addUsdReference(self, usdPath, index):

        item = index.data(Qt.UserRole)
        prim = item.getPrim()
        path = prim.GetPath()

        # DDしたUSDからDefaultPrimを取得
        ref_stage = Usd.Stage.Open(usdPath)
        defPrim = ref_stage.GetDefaultPrim()
        def_prim = self.stage.DefinePrim(path.AppendChild(defPrim.GetName()))
        def_prim.GetReferences().AddReference(usdPath)

        self.createModelTree()

そのindexを使用してModelに作成した addUsdReference関数から
現在のPrimに対してReferenceを追加するようにします。
今はTreeViewのItemにPrimのオブジェクトを持たせているので、
ItemからDataを取得して、そのPrimに対してReferenceを追加します。
追加するときには、選択中のPrimにReferenceで読み込むLayerのDefaultPrim名のPrimを
作成して、その作成したPrimに対してReferenceを追加するようにします。

DDのたびにTreeViewをアップデートすることで、
Reference構造もTreeViewに反映させることができます。

ReferencのItemの色を変更・ReferenceしたUsd取得

このままだと、どこがReferenceだったかわかりにくいので
リファレンスで読み込んだPrimをわかるようにします。

class PrimItem(object):

    def __init__(self, prim=None, parentItem=None):
        self._prim = prim
        self._parentItem = parentItem
        self._childItems = []

    def addChild(self, item):
        self._childItems.append(item)

    def getChild(self, row):
        if row <= len(self._childItems):
            return self._childItems[row]
        return None

    def getChildren(self):

        return self._childItems

    def getParentItem(self):
        return self._parentItem

    def getPrim(self):
        return self._prim

    def getFontColor(self):
        # リファレンスを含むPrimの場合は、文字の色を変える
        if self._prim.HasAuthoredReferences():
            return QColor(255, 121, 0)
        else:
            return QColor(0, 0, 0)

    def row(self):
        if len(self._parentItem.getChildren()) == 0:
            return 0
        return self._parentItem.getChildren().index(self)

    def data(self, column):

        if column == 0:
            return self._prim.GetName()
        if column == 1:
            return self._prim.GetTypeName()
        if column == 2:
            return str(self._prim.GetPath())
        if column == 3:
            if self._prim.HasAuthoredReferences():
                for f in self._prim.GetPrimStack():
                    ref = f.referenceList.prependedItems
                    if len(ref) != 0:
                        return ref[0].assetPath
                return ""
            else:
                return ""

表示する文や色を判定するのはItemクラスで実装します。
まず、Referenceによって作成されたかどうかを、HasAuthoredReferences で取得できます。
なので、これがTrueだった場合は文字の色を変更するようにします。

もう1つ、そのPrimでReferenceされているレイヤーを取得して、TreeViewで表示したい。
ので、data(column) 下で、判定するのを作りました。

これが地味に苦戦して、APIリファレンスがPythonとC++とではだいぶ違いがあって、
なにをどうやったら取得出来るかがドキュメントからはほぼ分かりませんでした。

まず、リファレンスで作成されているPrimのPrimStackを取得します。
このPrimStackは、このPrimを定義するための「主張(Opinion)」を取得することができます。

このPrimStackは、その主張の元になっているレイヤーとSdfPathを
SdfReferenceオブジェクトで取得することが出来ます。
SdfReferenceまわりはC+のドキュメントとだいぶ違っていて、
Pythonの場合はprependItemsからassetPathを使用して、元Pathを取得できます。
(しかし、取得はできたけど本当にあってるのか・・・これ・・・)

class TableDelegate(QItemDelegate):

    def __init__(self, parent=None):
        super().__init__(parent)

    def paint(self, painter, option, index):

        data = index.data(Qt.UserRole)

        bgColor = BACKGROUND_BASE
        if option.state & QStyle.State_Selected:
            bgColor = BACKGROUND_SELECTED
        if option.state & QStyle.State_HasFocus:
            bgColor = BACKGROUND_FOCUS

        brush = QBrush(bgColor)
        painter.fillRect(option.rect, brush)

        painter.setPen(data.getFontColor())
        painter.drawText(option.rect, Qt.TextWordWrap, data.data(index.column()))

Primから必要な情報が取得できるようになったら
あとは各Itemごとの描画をDelegateで作成します。

結果はこんな感じ。
あとは、 self.stage.GetRootLayer().Export(~~~) とかすれば、
追加したリファレンスを保存することができます。

やはりコンポジション込みで中の構造の取得方法とか調べると
沼にはまってなかなか辛いです。
あと、C++ドキュメントとPythonとの差がけっこうあって調べるのが難しいですね。
最終的には、コマンドを実行しながら print(dir(ref)) みたいに、
関数を取得して動作確認して...の繰り返しでなんとかしてましたが、
もう少し良い方法はないものか...もうしばらく検証が必要だなとおもいました。


最終更新日: 2020-01-25 16:24:26